【今週のちょっといい話】 第1895話−第1898話

      
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<お知らせ>
「10月3日の肩のこらない会では押圧健康法が指導されます(講師は栗田)」。
「9月29日の定例会のテーマは『予感形成活動法(予感法)』(講師は栗田)」。
「次回の初級速読法の一泊研修は10月22日・23日です(講師は栗田)」。
「次回の初級速読法の半月集中講習は12月3日が初日です(講師は栗田)」。    


第1895話(読者)■目的意識と観察力の重要性を感じた
    「『速く・わかりやすく』書く技術」
     (栗田昌裕著。KKベストセラーズ[ベスト新書]。05年5月初版)。
「日頃の目的意識と観察力の重要性を感じた」。
   (YH。63歳。男性。兵庫県小野市。050608受け取り)。 


第1896話(栗田)■グランデコから群馬県赤城自然園へアサギマダラが161km移動した(SRS3209 05.9/17)
「05年8月6日に、グランデコスキー場で私が標識をしたアサギマダラが、群馬県の赤城自然園で再捕獲されたことが分かりました。
 05年の8月6日に、福島県耶麻郡北塩原村のグランデコスキー場で、アサギマダラにSRS3209と標識をして放蝶しました。
 それから、42日後の9月17日15時55分に、群馬県の赤城山の山麓にある赤城村の赤城自然園で根本舞・松本幸雄両氏によって再捕獲されました。
 移動距離は約161km。移動方向は南西です。
 昨年もグランデコで『SRS』と標識された個体が赤城自然園では3頭確認されましたが、今年はこれが初めての例です。
 グランデコでマーキングがなされた個体は数多くありますから、赤城自然園での再捕獲はこれだけにとどまらないことでしょう。
 それにしても、毎年、東北のある場所から関東のある場所へとアサギマダラが確実に飛んでいく現象は、いかなる能力に依存しているのでしょうか」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。050920記載)。


第1897話 ■留守電のメッセージ
「帰宅したら留守電が入っていた。
実家に預けている子どもからのメッセージだった。
傍らで言葉を教えられながら、片言で、今日どこに出かけたか、何をしたかを一生懸命話している。
たとえば、『ぎゅうにゅう、かったよ』とか『くるま、のったよ』とか。

おいしそうにゴクゴクと牛乳を飲んで笑っている
子どもの顔を思い浮かべた」。
   (木○京○。SRSインストラクター。050919記載)


第1898話 ■身の回りの植物を通じて智性が磨かれ、日常の楽しみが増える
(05年7月7日の第121回定例会「決断法」の際に提出された「今月のちょっといい話」より。メールでの投稿から転記)。
「◆ 草丈120センチ、直径1メートルほどの群生を作っている花壇のレモングラスは、3年前に5号鉢2つを地植えしたものだ。4年前は、ハーブ講師の指南どおりに霜が下りる前に鉢上げしたが、水やりがうまくできずに春が来る前に枯らしてしまった。翌年からは、温暖化のためかならずしも鉢上げする必要はないのではと考えて地植えのまま越冬することにした。
◆ 植物はすべて原産地の環境を再現してやるとうまくいく、と思う。一度具合が悪くなると回復が難しいのが、動物を育てる場合との大きな違いだと思う。
◆ レモングラスは熱帯原産から高温多湿を好む。そこで、ブロックの石垣の際に植えた。道路の照り返しが強く、日差しをさえぎるものは何もない。かすかに下り坂になっているから、背後から流れてくる雨水の行き止まりでもあり水分がたまりやすい。
◆ 3年の間には霜も降りたし、積雪もあったが、レモングラスは増殖する一方だった。
◆ 栽培者が植物のためにできることは、植物の故郷の環境を再現することだけ。季節の移ろいとともに植物が見せてくれる相の変化は、心を解きほぐしてくれる。花が満開のときだけ見所ではない。(SRSを学ぶみなさんには言うまでもないことでしたね。)
◆ 今年はバラが『豊作』だった。花を食用にするので豊作という言葉が出る。蓋つきビンにバラの花弁、スプーン1杯の葡萄糖、水を入れて、酵母を培養する。2、3日ほどでぶくぶくと空気のつぶが水中にできはじめる。お、生きてる。生きてる。酵母水は1週間で完成する。本には『冷蔵庫で1ヶ月ほど保存できる』とあるが、私は何でもそうするようにくんくんと匂いをかいで安全を確かめつつ、もっと時間をかけて飲みきるだろう。冷蔵庫で冷えた酵母は、1日室温に出しておくと再び活発に活動しはじめる。
◆ 6月はじめにバラは最後の花を落とし、いまはやつれはてた姿をしている。それでも、バラの香り高い酵母水を飲むと、咲き誇っていた時の美しい姿が浮かぶ。香りはタイムカプセルだ。
◆ バラが『食物』のカテゴリーに入ってからというもの、他家の庭先の花を見るたび『どんな味がするんだろう』『おいしそうだな』と思ってしまう。認識のバラエティがまた一つ増えた。
◆ レモングラスの後ろでラズベリーが実をつけている。毎日10個程度完熟したところを摘果していただく。私のために実をつけたわけではないのに。ネコババ。気の毒だ。けれど、止められない。色から、味がぴたりと分かるようになってきた。
◆ 一方、台所の窓の前に植えたブラックベリーは、半日陰のせいか、なかなか熟さない。小さな窓で視界の利かないのを逆手にとって、、台所の外に一面のグリーンがあると錯覚できるように植物を増やしていった。1年、2年と年単位の時間が経過するうちに、狙い通りにちょっと見、うっそうとしてきた。
◆ 成長にいちばん驚かされるのは、4年前の正月の生け花のネコヤナギだ。水盤の中で発根していたので、土にずぶっと差しておいた。1年目は大した変化はなかった。2年目からぐんぐんとすごい勢いで成長を始めた。1年目は地下で同じようにぐんぐんと根を張っていたのだろう…。4年経った今、途方にくれるような大木になった。たった1本の小枝が。遺伝子ってすごい。
◆ 5年前に地植えしたときは数十センチ高だったゴールドクエストは、平屋のわが家の屋根の高さにまで成長してしまった。幹は、ネコヤナギの丸く広がる枝が自分のほうに伸びてくるほどに、のけぞるように避けて平行に伸びた。その結果、屋根に向かった。
◆ 家に突き刺さるのではと本気でヤキモキしていたが、『彼は』もっと賢かった。ネコヤナギと4、50センチの間隔をキープしたのと同じように、家の4、50センチ手前でくっきりと曲がって天を目指し始めた! なんという能力。
◆ 鉢にいる間は鉢の大きさにあわせたサイズで成長をやめ、地に戻されれば大木になる。
◆ 家にぶつかる前に、直角に曲がったのはなぜだろう。自分の周りに障害物のあることをどうして知るのか。障害物があっても目に入らずぶつかる人間より賢いのではないか。目測したり手を伸ばして間隔を知ることができないというのに。教えてくれる本を探してみたい。
◆ 毎朝、台所に立って窓を開け、伸び放題ぼさぼさに延びたネコヤナギやバラやブラックベリーを見ながら、イメージ力を巻きこんでここが『高原の木立にポツンと建つ家』と思おうとする。すると、本当にそんな気がしてくる。はじめて泊まって調度も壁も何もかも新鮮に見える高原のペンションで目覚めた・・・気分を味わう。
◆ 台所の窓のすぐ下には、2年前までジャスミンがあった。5月の1ヶ月間、ジャスミンの香りを乗せた風が窓から吹き込みひんやりと頬をなでたものだ。今はないジャスミンも香りともども心象法で再現する。
◆ 智性を磨くことは、日常に発見できる楽しみが増えること」。
  (MN。女性。44歳。SRS速読法、記憶法、定例会等受講者。
                      050707受け取り分)。

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