【今週のちょっといい話】 第2111話−第2115話

 
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<お知らせ>
「次回の初級速読法の一泊研修は2月18日・19日です(講師は栗田)」。    
「次回の中級速読法は1月14日から始まります(講師は栗田)。問合せはお早めに」。
「第127回定例会は1/19(木)開催で『安定法(運命・生活・精神安定化法)』です」。
「定例会No.36『柔軟法』No.38『制御法』のDVD版が出来た。→詳細は問合わせを」。
「SRS記憶法のDVD版ができました。詳細はSRS研究所に問い合わせを」。
「SRS速読法のDVD版ができました。詳細はSRS研究所に問い合わせを」。


第2111話(読者)■立体視を楽しみながら植物が覚えられるのがありがたい
   「3D写真で目がどんどん良くなる本 植物編」
   (三笠書房刊、栗田昌裕著。05年5月初版)の感想文。
「立体視を楽しみながら、不得手な園芸種が覚えられたのがありがたい。
 自然界の植物にしか関心がなかったが、実際、散歩をすると人の庭の園芸植物の情報量が多く、この本で特質と共に代表種が記憶できると、興味を持って観察できて有効。
 立体視で覚えた植物は心の奥に蓄えられるのを実感できる」。
   (YS。43歳。男性。千葉県市川市。051115受け取り)。


第2112話(栗田)■愛知県三ヶ根山から愛知県扇子山までアサギマダラが8.5km移動した(SRT2877 05.10/9) <逆行移動例>
「2005年10月9日に、愛知県の三ヶ根山で標識をしたアサギマダラが、5日後に、通常とは逆方向に移動して扇子山で再捕獲されました。
 以下、詳細を記載します。
 05年の10月9日に、私は愛知県幡豆町三ヶ根山で、アサギマダラに『SRT2877』と標識をして放蝶しました。
 その後、5日後の05年10月14日に、愛知県岡崎市山綱町の扇子山で、その蝶を伊豫田壽男さんが再捕獲されました。伊豫田さんは『イヨ』と追記して放蝶されました。
 移動距離は約8.5km。移動方向は北東です。
 移動距離は短いのですが、この例には特別な意味があります。
 というのは、秋のこの時期には、南西に飛ぶのが通常の移動方向なのですが、この例は、その正反対の北東に飛んでいるからです。
 扇子山と三ヶ根山との間の扇子山に近いところには点在する複数の山地があり、その尾根の一部は三河湾スカイランがつないでいます。そこから市街地をはさんで、三ヶ根山に至ります。アサギマダラはこの市街地を超えて自由に行ったり来たりしているのでしょうか。それとも、ごく少数の迷える個体が、多くの他の個体と逆方向に飛んでしまうのでしょうか。アサギマダラの移動には、詳細に知れば知るほど、謎が見えてきます」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051225記載)。


第2113話(栗田)■グランデコから愛知県幸田町までアサギマダラが412km飛んだ(SRS2423 05.8/4)<愛知県28例目>
「2005年8月4日に、福島県のグランデコスキー場で標識をしたアサギマダラが、66日後に、愛知県南知多町で再捕獲されました。
 以下、詳細を記載します。
 05年の8月4日に、福島県のグランデコスキー場で、私がアサギマダラに『SRS2423』と標識をして放蝶しました。
 その後、8月31日に、私はそれを再捕獲し、その日の再捕獲を示す「A」を追記して、再度、放蝶しました。
 それから、39日後(8月4日から数えると、66日後)、05年10月9日に、愛知県額田郡幸田町の不動の滝周辺で、その蝶を伊豫田壽男さんが再々捕獲して、撮影をされました。
 移動距離は約412km。移動方向は南西です。
 この出来事は、2005年にグランデコを発ったアサギマダラのうち、愛知県まで飛んで再捕獲されたもののうちの第28番目の例となりました(1.知多半島の南知多町。2. 渥美半島の田原町蔵王山。3.豊田市炮烙山。4.三ヶ根山。5.名古屋市大高緑地公園。6,7. 美浜町の冨具神社。8.南知多町の旧・内海フォレストパーク。9.三ヶ根山。10.蔵王山。11,12.三ヶ根山。13.冨具神社。14,15,16,17,18.三ヶ根山。19.蔵王山。20.扇子山。21.衣笠山。22. 旧・内海フォレストパーク。23,24,25.三ヶ根山。26.名古屋市。27.南知多町の旧・内海フォレストパーク。28.幸田町)。
伊豫田さんは、上記の個体を撮影後に、おそらく私が三ヶ根山にいるであろうと推測し、その蝶を保護紙に入れて三ヶ根山に移動して、生きたままで私に見せてくださいました。
 私とは特に約束があったわけではありませんが、偶然にも、運転中の私は彼に出会うことができました。そこで、私もその蝶に再会し、再々度の放蝶をすることができました。
 このような例は、大変に貴重です。というのは、屋外での翅の破損の状態を比較して分析することができるからです。蝶は自然の中で生活していると翅の状態が劣化します。その劣化が、羽化してからの日数とどのように相関しているかが分かると、どこかである蝶に出会ったときに、いつ頃羽化した個体かが、推測できることになって、その生活史を推定する上で役立つからです。
 10月9日の三ヶ根山の展望台下で、伊豫田さんと立ち話をしているときに、さらに不思議なことが起きました。
 それは、伊豫田さんと、三ヶ根山の展望台の下で偶然出会って、この蝶を左手に持ってお話をしているときに、私の回りを、別のアサギマダラが飛び回り始めたのです。
 最初はワイシャツに泊まったりしたのですが、最後に、垂らした右手の人差し指に止まりました。『グランデコではこういうことがよくあったんですよ』と話をしていたそのとき、私の右視野の端に、5桁の数字が見えました。『これはグランデコで放蝶したSRS個体に違いない』と思い、反射的にその人差し指に止まっていたアサギマダラを親指と中指でつまんだところ、思った通り、福島県から来たSRSマーク個体の自己再捕獲でした。
 これが愛知県で再捕獲されたSRSマークのアサギマダラの第32例となりました。
 これは極めて稀な出来事と思われました(注:『SRSマークのアサギマダラ』とは、私が福島県のグランデコスキー場で自ら標識をして放蝶したアサギマダラのことです)。
 何しろ、左手には伊豫田さんが再捕獲された福島県発のSRS個体を持ったままの時に、右手では、向こうから飛来して止まった福島県発のSRS個体を素手で再捕獲出来たのですから。いずれも自分が数十日前に放った蝶のうち、1頭は他人が持って来て私の指の間で生きたまま再会し、もう1頭は、蝶自らが、訪れて来て私の指に止まってくれたのです。
 アサギマダラとつき合っていると、ときどきこのような説明しがたい不思議な遭遇を体験します。そのようなときに、この世には、人智や理屈や確率では説明しがたい出会いがあることを実感することができるのです」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051225記載)。


第2114話(栗田)■グランデコから三重県南伊勢町までアサギマダラが500kmを移動した(SRT13118 05.9/3)
「2005年9月3日に、福島県で標識をしたアサギマダラが、46日後に、三重県南伊勢町で再捕獲されました。
 以下、詳細を記載します。
 05年の9月3日に、福島県のグランデコスキー場で、私がアサギマダラに『SRS13118』と標識をして放蝶しました。
 その後、46日後の05年10月19日に、三重県土会郡南伊勢町の鵜倉園地で、その蝶を玉置高志さんが再捕獲されました。玉置さんは『たま・541』と追記して再度、放蝶されました。
 移動距離は約500km。移動方向は南西です。
 本例は、三重県でのSRSマーク個体(グランデコ発)の再捕獲12例のうちの5例目のでした(5例目までは以下の通り。1.伊勢市朝熊山。2.南伊勢町藤坂峠。3.熊野市。4.御浜町横垣峠。5.南伊勢町鵜倉園地)。
 本例の9月3日よりも早い8月3日、23日に標識をした個体が本例の翌日の10月20日に同じ玉置さんによって再捕獲されています。
 12例の分布から見ると、10月の始めからほぼ1ヶ月間が、グランデコ発の個体が三重県を移動する期間で、移動のピークは10月20日前後と言えそうです。
 愛知県の移動の10月半ばですから、三重県の移動のピークはそれより5日ほどずれていることになります。
 アサギマダラの謎は、数多くの移動例を通して、少しずつ解明されていきます」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051225記載)。


第2115話 ■「アサギマダラの再捕獲特訓」「共鳴力の自主トレ」「暗合体験」「蜘蛛の声」
(以下は、05年9月の第123回定例会「予感法」のためにメールにて提出された「ちょっといい話」の一部です)。
「◆アサギマダラの再捕獲特訓: 再捕獲は無理でもSRSのマーキングが施されたアサギマダラを撮影したいと思っている。茨城に日帰り旅行をした時、『フジバカマにアサギマダラが留まっている!!!』と思ったのは勘違いで、花蝶とも名も知らぬ種類違いだった。その時は分からないのでSRSの標識のないことにがっかりしながらも、練習になると思ってデジカメで撮りまくった。私の後ろ姿がどんなものだったのか。『ストーカーみたいだ』と同行者たちの失笑。しかし、激写の甲斐あって羽を広げた瞬間を撮るためにはどれぐらい前倒しでシャッターを押せばいいかコツをつかむことができた。練習になってよかった。次回なる出会いは?
◆共鳴力の自主トレ: 共鳴力に対する手応えを掴みたくて、以前にもまして猫をかなり真剣に観察している。私には口で言わないと分からないと思っているらしくしゃべりかけてくるが、猫同士は無言で意思疎通している。しかも、多彩な感情や細かい現実的な情報交換をしているように見える。でも、どうやって? 茨城の那珂湊魚市場でマグロの尻尾を買った。刺身を切り出し、皮を火であぶって猫に食べさせる。ご馳走が出ると、上位の猫(M)は下位の猫(P)に『食べちゃダメ!』という気(=メッセージ)を送っているようだ。下位の猫(P)は食べない。そこで、私は、Pも食べられるように、刺身をM、皮をPの近くに別々の皿で出してやった。Mは身にかぶりついたが、Pは動かない。体を硬くして眉間にしわを寄せて、猫的正座でじっとしている。そこで、皮の皿をPのほうにズラすと、後ろを向いて食べていたMが「あ゛アン!!!」と言いながらくるりと振り返って突進して皮にかじりついた。食べることに集中しているように見えたのに。『両方とも私の!』という宣言をしていたに違いない。だから、私が『無視した』といってイライラして怒った。そんな怒り方に感じた。Pはメッセージをキャッチしていたから、我慢していたのだろう。でも、どうやって伝えたのか。共鳴力を使ってだろう。友だちが描写する言葉に詰まって言葉を探しているとき、頭に見えている映像が私にも見えるときがある。『ああ、こんなふうなのね』と聞くと、そうだという。猫同士はきっといつもそうやって見せ合っているのではないかと思う。猫の頭の絵も見えたい。猫には『これを食べたい』という希望がそのときどきではっきりあるから、缶詰なら銘柄まで希望の品をいつも一度で出して猫に尊敬されたいのだ。
◆暗合体験: 新調した財布を気に入って使っていたら、母が色違いの同じ財布を持っていたことを知った。同日後刻、親しくしている人に会ったら、私が着ていたブラウスと色まで同じのを買っていたと言われた。持ち物の暗号体験2連発と持ち物の暗合体験という暗合体験。
◆蜘蛛の声: 台所にありがちなニッチな隙間に蜘蛛の巣ができていた。払ったら、蜘蛛が隅っこの暗いところから『ぴょん』と飛び出して、『プン』と怒った。本当に『プン』という声が聞こえた。蜘蛛が出した威嚇の波動を私のお魚さんたちが『プン』に変換したのではないか。優秀な庭師や樹木医は『切ってください』と樹自身が言う枝を切ると聞いたことがある。私の蜘蛛と同じように、木に日本語で話しかけられたように聞こえるのではないか。
◆暗号体験: ホームページで「クレジットカードのCMと一緒です。お金で買えないもの、プライスレス(略)」という件を読んだ瞬間、隣室でつけっぱなしにして見ていなかったTVから引用されたCMが聞こえてきた。
◆暗合体験: たまたま通りかかった道の途中で、何の変哲もないところなのに際だった印象を持つことがある。そういう場所には、別の機会にそれと知らずに行くことになる。『あ、ここ、この前通ったとき特別な感じがした場所だ』と気づく。今日は千葉寺駅近くに行ったが、約一月前の墓参の車中から、そのあたりを見たときに特殊な感慨を持っていたことを思い出した。 あれは、前兆だったのか。前兆は傾斜した暗号体験だと考えている。
◆暗合体験: 通りがかったときに特殊な印象を持った場所には再訪することになる法則(?)があることは前に書いたが、人間も同じだ。理由や感想なく、ただ印象深く見かけた人は、再会することになる。定例会の受付で『ああ、こういう人がいるな』とその人の形だけぼんやり眺めていたら、その方が帰り道の千駄木の駅のホームで『お疲れ様でした。それじゃあ』といって通りすがりに声をかけてくれた。『そんなこと言わずに、私は2駅ですが、ご一緒にいかがですか』と引き留めて話をしたら、最寄り駅が同じだった。北総公団線の矢切駅というきわめて乗降客の少ない駅であり路線だから驚いた。それに、SRSの受講生が声をかけてくれることはほとんどない。いつも私が話しかけるほうだ。類友の暗合でもだった。そんな私でも通り過ぎようとする受講生を無理に引き留めて一緒に帰ろうとしたのははじめて。お魚さんは近傍の暗号体験であることを知っていて、私に声をかけさせたのではないか。しかも、この方が通りがかったときに一緒に電車を待っていたのは、講義が始まる前に何となく『あの方どうしたかな』と顔を思い出した初級・中級速読で同期の受講生だった。その方に、どうしてその席に座ったのか聞いたら、『いつも窓側の前のほうの席に座ることにしている』とのことだった。私が思い出したのは、いらっしゃる10分ぐらい前だった。その方のすわる席が私の隣に決まった時点で思い出したのかも知れない。こういうことのからくりはまだ分からない。とにかく、人間の暗合体験のダブル。また、不思議なのは、どこに行っても、遅れていっても、自分の好きで行った場所では、好きな席が空いていることだ。先日、講演会に30分も遅れていったのに2階席の最前列がぽっかり空いていたので驚いた。首が疲れるから真ん中の席が好きだ。でも、前の人の頭で講演者が見えないのはいや。そういえば、仲のいい友だちや家族と一緒に電車に乗っているときはしばしば、混雑した都心電車でも座れる理由も知りたい」。
   (MN。女性。45歳。SRS速読法、記憶法、定例会等受講者)。


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