【今週のちょっといい話】 第2116話−第2120話

 
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<お知らせ>
「次回の初級速読法の一泊研修は2月18日・19日です(講師は栗田)」。    
「次回の中級速読法は1月14日から始まります(講師は栗田)。問合せはお早めに」。
「第127回定例会は1/19(木)開催で『安定法(運命・生活・精神安定化法)』です」。
「定例会No.42『学習法』No.47『思考法』のDVD版が出来た。→詳細は問合わせを」。
「SRS記憶法のDVD版ができました。詳細はSRS研究所に問い合わせを」。
「SRS速読法のDVD版ができました。詳細はSRS研究所に問い合わせを」。


第2116話(読者)■迫力がある奥深い立体視で、毎日楽しんで訓練している
   「楽しく遊んでみるみる目が良くなるマジック・アイ」
   (ワニブックス、監修・栗田昌裕、01年4月初版)の感想文。
「子供の視力回復のために購入しました。
 かなりの迫力と奥深い立体視のために、毎日楽しんでトレーニングしています」。
   (AY。36歳。女性。岡山市。051114受け取り)。


第2117話(栗田)■愛知県蔵王山から愛知県三ヶ根山まで17km移動したアサギマダラを再捕獲した(SRT3113 05.10/13) <直角移動例>
「2005年10月8日に、愛知県の蔵王山で標識されたアサギマダラが、5日後に、通常とは異なる方向に移動をして愛知県三ヶ根山で再捕獲されました。
 以下、詳細を記載します。
 05年の10月8日に、渥美半島の愛知県田原市蔵王山のふもとの蔵王権現の森に生えている特定外来植物のミズヒマワリに吸蜜に来たアサギマダラに、東三河さんが『T・I-342』と標識をして放蝶されました。
 それから5日後の05年10月13日に、私は、愛知県幡豆郡幡豆町の三ヶ根山で、その蝶を再捕獲しました。私は『SRT3113』と追記して放蝶しました。
 移動距離は約17km。移動方向は北西です。
 移動距離は短いのですが、この移動方向には特別な意味があります。
 というのは、秋のこの時期には、南西に飛ぶのが通常の移動方向なのですが、この例は、それと直角方向の北西に飛んでいるからです。
 蔵王山と三ヶ根山は、どちらもアサギマダラがよく観察される場所で、相互に移動する例が過去には何例も報告されています。二つの山の間の直線距離では17kmで、アサギマダラにとっては特に遠い距離ではないのですが、通常とは異なる方位に飛んで、相互に移動する現象は、興味深く感じられます。
 二つの山を直線で結ぶと、その直線は三河湾の海上を通ります。果たして、アサギマダラは二つの山の間を移動する際には、海を渡っていくのか、あるいは、陸伝いに渡っていくのか、それすらもまだよく分かっていません。
 アサギマダラの移動には、詳細に知れば知るほど、謎が増えてきます」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051226記載)。


第2118話(栗田)■グランデコから愛知県三ヶ根山までアサギマダラが418km飛んだ(SRS4164 05.8/8)<愛知県29例目>
「2005年8月8日に、福島県のグランデコスキー場で標識をしたアサギマダラが、62日後に、愛知県の三ヶ根山で再捕獲されました。
 以下、詳細を記載します。
 05年の8月8日に、福島県のグランデコスキー場で、私がアサギマダラに『SRS4164』と標識をして放蝶しました。
 それから、62日後の05年10月9日に、愛知県幡豆郡幡豆町の三ヶ根山で、その蝶を伊豫田壽男さんが再捕獲をされました。伊豫田さんはその蝶に『イヨ』と追記して再度放蝶されました。
 移動距離は約418km。移動方向は南西です。
 この出来事は、2005年にグランデコを発ったアサギマダラのうち、愛知県まで飛んで再捕獲されたもののうちの第29番目の例となりました(1.知多半島の南知多町。2. 渥美半島の田原町蔵王山。3.豊田市炮烙山。4.三ヶ根山。5.名古屋市大高緑地公園。6,7. 美浜町の冨具神社。8.南知多町の旧・内海フォレストパーク。9.三ヶ根山。10.蔵王山。11,12.三ヶ根山。13.冨具神社。14,15,16,17,18.三ヶ根山。19.蔵王山。20.扇子山。21.衣笠山。22. 旧・内海フォレストパーク。23,24,25.三ヶ根山。26.名古屋市。27.南知多町の旧・内海フォレストパーク。28.幸田町。29.三ヶ根山)。
 福島県で8月の異なる日に標識をしても、移動先の愛知県ではほぼ同時多発的に出現します。福島県にある時期まで滞在した後、8月下旬〜9月上旬に、何らかの契機を引き金として、一斉に「ほぼシンクロして」、南下の旅を始めるようです。
 その後、約30〜40日後には、愛知県にどっと出現します。
 本例は、8/8に標識されましたが、その後、ある時期までグランデコに滞在していたのでしょう。そこから南下を開始して、愛知県に移動して、主要な移動経路である三ヶ根山に至りました。
 同じ8/8に標識され、交通事故に遭遇して発見されたSRS4162が、同じ日にまだ松本市にいたことは、移動期間の広がりを示唆すると同時に、福島県から愛知県への移動経路の空間位置に関しても、何らかの示唆をしていると思います。
 『アサギマダラは移動集団の時間的・空間的広がりを、個別例を通してよく検討し、吟味することで真相に光が当たる』。 
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051226記載)。


第2119話(栗田)■グランデコから三重県南伊勢町までアサギマダラが500kmを移動した(SRS9631 05.8/23) <三重県6例目>
「2005年8月23日に、福島県で標識をしたアサギマダラが、58日後に、三重県南伊勢町で再捕獲されました。
 以下、詳細を記載します。
 05年の8月23日に、福島県のグランデコスキー場で、私がアサギマダラに『SRS9631』と標識をして放蝶しました。
 その後、58日後の05年10月20日に、三重県土会郡南伊勢町の藤坂峠で、その蝶を玉置高志さんが再捕獲されました。玉置さんは『たま・568』と追記して再度、放蝶されました。
 移動距離は約499km。移動方向は南西です。
 本例は、三重県でのSRSマーク個体(グランデコ発)の再捕獲12例のうちの6例目のでした(6例目までは以下の通り。1.伊勢市朝熊山。2.南伊勢町藤坂峠。3.熊野市。4.御浜町横垣峠。5.南伊勢町鵜倉園地。6.南伊勢町藤坂峠)。
 8月3日に標識をしたSRS2310は10月20日に南伊勢町鵜倉園地で再捕獲され、9月3日に標識をしたSRS13118も10月20日に南伊勢町鵜蔵園地で再捕獲され、8月23日に標識をしたSRS9631は10月19日に南伊勢町藤坂峠で再捕獲されました。これら3例はおそらく、同じ頃にグランデコから南下を開始し、ほぼ同じスケジュールで移動して来たのではないかと思われます。
 12例の分布から見ると、10月の始めからほぼ1ヶ月間が、グランデコ発の個体が三重県を移動する期間で、移動のピークは10月20日前後と言えそうです。
 愛知県の移動の10月半ばですから、三重県の移動のピークはそれより5日ほどずれていることになります。
 アサギマダラの謎は、数多くの移動例を通して、少しずつ解明されています」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。051226記載)。


第2120話 ■新潟県山古志村の植生調査
 (以下は、メールにて受け取った『ちょっといい話』です)。
「栗田先生、侑未子代表、SRSスタッフの皆様
今年のアサちゃんの移動を毎日楽しみに読んでおります[栗田注:『アサちゃん』は、アサギマダラの愛称です]。
 寒くなってきて、車のフロントガラスにも氷が張る季節となりました。
 12月9日〜12日に新潟県の山古志村へ行ってきました。目的は、斜面の崩壊跡地と植生の状況の調査です。あいにく11日より雪が降ったため、ラッセルの先導として山道を進むということにも挑戦しました。腰までの雪をかき分け進むのは、50mも進むと体力的にきつくなります。
 私は西日本の生まれなので、雪はとても珍しいものです。現場では、家々が立ち並んでいて、ミノ、カサを身に付けて、雪下ろしをされている姿が新鮮でした。
 これからは、日々の日課になるのか。大変だなぁ。と思いました。
 さて、震災後、初めて山古志村を訪れたのですが、周辺の山々には、多くの崩壊跡地が見られました。大小規模は違うのですが、山の斜面が樹木ごとごっそりと滑っている跡地などがみられました。高木には、ミズナラ、オニグルミ、ブナ、ケヤキ、ホウノキがありました。今の季節は、葉は落ちていましたが、11日より20cmほどの積雪量があり、雪が木々の葉の代わりをしている姿はとても魅力的で感激しました。また、樹種ごとに雪の付き方が違うのも新鮮でした。
 自然の偉大さは人間にとってときに残酷です。現地での復興は随分進みましたが、道路が完成するまでに、あと2年ほどは必要のようで、現地では未だに予断を許さない状況です。一刻も早い回復を祈願しながら、現地を後にしました。
 インフルエンザが猛威をふるう勢いとのことです。皆様、お身体にご留意下さい」。
   (大○哲○ SRS速読上級、記憶法、瞑想法 受講者。051213受け取り)
[栗田:被災者の方々は、今年は特に雪が深く、本当に大変そうですね。
 来年こそはよりよいお年をお迎え下さいますように]。

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