【今週のちょっといい話】 第2176話−第2180話

    
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<お知らせ>
「次回の初級速読法の一泊研修は2月18日・19日です(講師は栗田)」。    
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「次回の中級速読法は1/14から始まります(講師は栗田)。問合せはお早めに」。
「第127回定例会は1/19(木)開催で 『安定法(運命・生活・精神安定化法)』です」。
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「定例会No.65『集中法』No.66『関係法』のDVD版が出来た。→詳細は問合わせを」。
「SRS記憶法のDVD版ができました。詳細はSRS研究所に問い合わせを」。
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「SRS速読法のDVD版ができました。詳細はSRS研究所に問い合わせを」。
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第2176話(読者)■人間に内在する能力の凄さを知った。もっとたくさん知りたい。
   「脳をいままでの10倍よく働かせる法」
   (三笠書房刊。栗田昌裕著。04年2月初版)の感想文。
「本を読んで、人間に内在している能力の凄さを知ることができました。
もっと詳しく、たくさんの栗田先生の能力開発法を聞きたいと思いました」。
   (YH。18歳。男性。福島県郡山市。051011受け取り)。


第2177話(栗田)■愛知県の三ヶ根山から三重県名張市までサギマダラが96km移動した(SRT2765 05.10/9)
「2005年10月9日に、愛知県の三ヶ根山で私が標識したアサギマダラが6日後に、三重県の名張市で再捕獲されました。
 以下、詳細を記載します。
 05年の10月9日に、愛知県の三ヶ根山で、私はアサギマダラに、『SRT2765』と標識をして放蝶しました。
 その翌日の05年10月10日に、同じ三ヶ根山で、藤井佐紀子さんが、その蝶を再捕獲して、『SAKI』と日付を追記して、再放蝶されました。
 その日からさらに、5日後の05年10月14日に、三重県名張市つつじが丘の標高400m地点で、阿部好男さん、阿部トミ子さんが、この個体を再々捕獲して、確認し、再々放蝶されました(1日+5日=6日)。
 このときの移動距離は96kmで、移動方向は西南西でした。
 私が05年に関わって三重県で再捕獲された例は19例ありますが、その多くは海岸に沿って移動するように見えます。
 しかし本例は、紀伊半島に食い込むように移動したように見える興味深い例です。
 実際には、このような例がかなりあるのかもしれないのに、多くの標識者が海岸地帯で待っているので、そこでの再捕獲が多くなるのかもしれません」。
   (栗田昌裕。SRS提唱者。060107記載)。


第2178話(栗田)■グランデコから愛知県豊橋市までアサギマダラが405km飛んで再捕獲された(SRS12691 05.9/3) <愛知県41例目>
「2005年9月3日に、福島県のグランデコスキー場で私が標識をしたアサギマダラが、40日後に、愛知県の豊橋市で再捕獲されました。
 以下、その詳細を記載します。
 05年の9月3日に、福島県北塩原村のグランデコスキー場で、私はアサギマダラに『SRS12691』と標識をして放蝶しました。
 それから40日後の10月13日に、愛知県豊橋市の多米峠で、東三河さんがこの蝶を再捕獲されました。東さんは『TI−500』を追記した後に再度放蝶されました。
 移動距離は405km。移動方向は南西でした。
 この出来事は、2005年にグランデコを発ったアサギマダラのうち、愛知県まで飛んで再捕獲されたもののうちの第41番目の例となりました(1.知多半島の南知多町。2. 渥美半島の田原町蔵王山。3.豊田市炮烙山。4.三ヶ根山。5.名古屋市大高緑地公園。6,7. 美浜町の冨具神社。8.南知多町の旧・内海フォレストパーク。9.三ヶ根山。10.蔵王山。11,12.三ヶ根山。13.冨具神社。14,15,16,17,18.三ヶ根山。19.蔵王山。20.扇子山。21.衣笠山。22. 旧・内海フォレストパーク。23,24,25.三ヶ根山。26.名古屋市。27.南知多町の旧・内海フォレストパーク。28.幸田町。29.三ヶ根山。30.豊橋市大岩町。31,32,33.三ヶ根山。34.衣笠山。35.三ヶ根山。36,37.冨具神社。38.三ヶ根山。39.冨具神社。40.三ヶ根山。41.豊橋市多米峠)。
 福島県で8月の異なる日に標識をしても、移動先の愛知県ではほぼ同時多発的に出現します。福島県に滞在した後、8月下旬〜9月上旬に、何らかの契機を引き金として『ほぼシンクロして』、南下の旅を始めるようです。
 それから約30〜40日経つと愛知県に多数の個体が出現します。
 本例は、9/3という夏の終わりにグランデコで標識されましたので、おそらく直後に移動を開始して、10月13日までに豊橋に移動したものと推測されます。
 多米峠は、愛知県とは言っても、静岡県との県境に位置しており、浜名湖と三河湾との中間地点にあります。ここで再捕獲されたことは、中部山岳地帯を、南西に下りて来る経路以外に、もっと太平洋の海岸沿いに移動する経路があるかもしれない、という可能性を感じさせる意義もあります。
 私は、アサギマダラの移動に関して、『むら雲移動モデル』という考え方を持っています。『むら雲移動モデル』とは、点と線で移動すると考えるのではなく、群雲がかなり広い面の空を覆って移動するように、アサギマダラも均一ではなくムラをなす面状の集団として移動する、と考える私のアイデアです。このモデルでは、それぞれのムラをなす集団内部や、近接する集団相互では、かなり自由な往来があると考えます。
 『むら雲移動モデル』の考えに従えば、愛知県の南部一帯が、大きな群雲状の移動集団に入っている、と思うことができ、その場合には、特に太平洋沿いの移動ルートを想定する必要性はなくなります。真相はどうなのでしょうか。
なお、多米峠→三ヶ根山(幡豆町)は、西北西方向に約29km余、
 多米峠→蔵王山(渥美半島田原市)は、西南西方向に約22km弱。
 多米峠→本坂峠は東北東に、約4km。
蔵王山→三ヶ根山は、北北西に、約17km余。
 この本坂・多米峠と三ヶ根山と蔵王山を結ぶ三角領域は、アサギマダラがどのように愛知県に流入してくるかを見届けるための重要な領域だと認識しています。その場所で、今年、東三河さんが頑張って標識してくださったことは、有り難いことだと感じています。
 『アサギマダラは複数例を時空に配置することで流れや日齢変化が見えてくる』」。
       (栗田昌裕。SRS提唱者。060107記載)。


第2179話(栗田)■群馬県赤城自然園から三重県鳥羽市までアサギマダラが299kmを移動した(AP3117 05.9/28)
「2005年9月28日に、群馬県の赤城自然園で私が標識をしたアサギマダラが、17日後に、三重県鳥羽市で再捕獲されました。
 以下、詳細を記載します。
 05年の9月28日に、群馬県赤城自然園で、私がアサギマダラに『AP3117』とマーキング(標識)をして放蝶しました。
 その後、17日後の05年10月15日に、三重県鳥羽市の答志島で、その蝶を中西元男さんが再捕獲してくださいました。
 移動距離は約299km。移動方向は南西です。
 10月15−16日には、西田悦造さん、玉置高志さん、中西元男さん、河本実さんが、答志島で8例の再捕獲をされ、その中に本例のAP個体が含まれていました。
 本例以外では、10/11のBRハズ[三ヶ根山]、10/8のT.I三河[田原市]、9/27のセンスuno[岡崎市]、イヨ211センス[同左]、10/16 MS[美浜町から即日移動。以上は愛知県]、8/15のオオシロ ひじり[長野県]、8/20の山ZAO[山形県]といった多彩ぶりでした。
 答志島は、渥美半島の先端とは12km余、知多半島の旧内海フォレストパークとは22km余の直線距離にあり、鳥羽市の海中にあって、長径6km弱の細長い島ですが、そこに渥美半島、知多半島、三ヶ根山などからの移動が凝縮して行われているようでこれはちょっとすごいことです。
 APマークとしては、その移動の速度が注目に値します。
 三重県では私が赤城自然園でマークした2個体が再捕獲されています。
 AP3117は17日で鳥羽に到着し、AP3096は22日で横垣峠に到着しています。
 群馬→愛知の移動がおよそ10日、愛知→三重への移動がおよそ10日くらいと見込むと、およその時間経過が理解しやすくなります(群馬=9月中〜下旬。
愛知=10月上〜中旬。三重=10月中〜中旬)」。
     (栗田昌裕。SRS提唱者。060107記載)。


第2180話 ■赤トンボ
 <第125回定例会 集続法「思念仕事集中持続法」(051221)
  の際に提出された「ちょっといい話」より>
「11月中旬に家族と東京ディズニーランドに行った。その時場内の目立たない所に赤トンボと思われるトンボが飛んでいることに気付いた。特段何もない路面壁面にへばりついており、活発でなく、手でつかまえられてしまうのだ。
 とっくにトンボの季節は終ったと考えていたのでとても印象的だった。
 それにしても何に惹かれてこんなところに来るのだろうか不思議に思った。
 それから何日かして、モンシロチョウやキチョウなども近くで目撃した。
 昆虫の季節はけっこう見る側の先入観によっているなと気付いた」。
    (○瀬○吾。SRSインストラクター。051221受け取り)
[栗田注:今年は特に、過去の数年よりも遅くまでいろいろな昆虫が関東地方で動いていた可能性があります。このような小さい生き物の動向をつないで、気候変動を読むことも能力開発の訓練として有意義です。
 キーワード『違いに鋭敏に気付き、その意義を考えよう』]。
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