速読は知性のピラミッドで成立

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 その裏道(実は王道)行きを支える乗り物が以下に述べる「知性のピラミッド」である。
 私は数多くの受講生の指導を通して、速読力を伸ばす上では知性の二つの側面を磨く必要があることを痛感してきた。その第一は「総合力」であり、第二は「集約力」である。この両方がきちんとしていると、私が示唆する新しい段階に比較的速やかに到達できる。
 このことを理解するには能力全体をピラミッドにたとえてイメージするとよい。
 「総合力」はピラミッドの底辺で表される。底面が広くなることで、ピラミッドは安定し、上方にも高く伸びることができる。能力も、小手先の技術で特定の能力を伸ばすだけでなく、能力を支える諸側面を総合的に磨くことが全体を高める上で大事なのだ。
 次に、「集約力」はピラミッドの頂点で表される。これは自分の持っている全能力を結集して現実に鋭く活用する力を表している。一言で言えば集中力である。優れた能力を潜在的には持っていても、機に応じてそれを活用できなくては役に立たない。
 要するに、速読の実践にはそれを支えるに足るがっちりとした「知性のピラミッド構造」を確立する必要がある。総合的な底辺をなす知的機能が完備して初めて頂点機能としての速読が成立する。皆さんは次頁の上図によってそのイメージをしっかり描いてほしい。




 知性のピラミッド